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ケトジェニックを知ったきっかけ

こんにちは。
KETO-BAKE®︎です。

今日は、わたしがケトジェニックを知ったきっかけについて書きます。

目次

リコード法という希望の光

数年前、母がアルツハイマー型認知症になり、
正直、悔しくて仕方がなかったのです。

母と会話をしているけど、別の人と話をしている そんな感覚・・・

母であって、母ではない

スポーツが好きで、ジムやテニスに通ったり、
絵画教室やステンドグラス、絵手紙、いろんな文化系の趣味もたくさんする人でした。

脳以外の身体はすこぶる元気なのです。
それだけに悔しかった。

なぜ? 
なぜこんなふうになってしまったのか・・・
何とかできないのか、

そんなことを思っていた時に、たまたま立ち寄った本屋さんに
「アルツハイマー 真実と終焉」という本を見つけました。

そこに書かれていたのが、筆者のアメリカの医師ブレデセン先生の「リコード法」という治療プログラムでした。

リコード法は、アルツハイマー型認知症の予防・改善を目的としたもので、
機能性医学に基づいた、プレデセン先生が研究された治療プログラムです。
アルツハイマー型認知症の人、ひとりひとりの原因を突き止め、それに応じた治療プログラムを行なっていく、というものです。
食事法はもちろん、運動や睡眠、瞑想や脳トレなど、複数のカテゴリーを合わせて行われます。

・・・希望の光のようなものを見つけた気がしました。
認知症は片道切符、罹ってしまったら進行を遅らせることしかできない、そう思っていたので、
もしかしたら母が改善するかもしれない!と思いました。

そこで、それをもっと詳しく知りたいと思い、直接教えてもらえるところはないか探していたら、あるクリニックを見つけ、早速セミナーに申し込みました。

お医者様から直接教わることが難しい現実の中、セミナーを開いていた先生を見つけ出せたのはラッキーでした。

機能性医学は、”最先端科学と医学を融合した、生活習慣病や慢性病の治療法”で、認知症を含めて病気を予防することや、体調改善、健康維持が重要となってくるこれからの時代にふさわしい医学だと感じました。
わたしはセミナーを受けていて、ワクワクきらきらしたのを覚えています。

そのことがきっかけで、機能性医学のことをもっと知りたいと興味を持ち始めました。

母の恐怖を理解できなかったわたし


リコード法とケトジェニックの関係は、簡単にいうと、
ケトジェニックという括りの中の、さらにアルツハイマー型認知症に特化したものがリコード法、ではないかなと思っています。(あくまでも私のイメージです)

リコード法を知った頃には、母の認知症は、病院の診断では初期段階とのことでしたが、初期にしてはそこそこ進んでいたと思います。

母の認知症の症状は、
初めの頃は、物忘れ。
数日前の出来事が覚えていない。

そのうち、
昨日のことも覚えていない。
同じ話を繰り返しする。

周囲からも心配されるほどになってきました。

本人はおそらく少し自覚していたのだと思います。
家中に「しっかり意識を持って行動すること」と書かれたメモがたくさん貼られていました。

だけど、母本人はその事実と向き合おうとしなかった。
・・・おそらく怖かったのだと思います。
自分の記憶が無い瞬間があることを認めるのが。
後になってその母の気持ちがよく分かりましたが、その時は「どうして病院に行こうと言っても拒むのか」と、娘としての目線でしか母のことを見ていなかったのです。

結局、随分経って家族の説得で病院に行き、介護認定をもらい、デイサービスに通うようになり、毎日楽しそうで生活にハリが出てくるようになりました。

が、一人暮らしには変わりなく、徐々に進行していきました。

わたしが「アルツハイマー 真実と終焉」を読み終えたのは、もう一人で暮らすのは危険なほど進行していました。

片っ端から高齢者施設に資料請求や見学に行き、どこなら母に合うのか、どこなら安心して預けられるのか、
初めてのことで分からず、結局、高齢者施設を紹介してくれる紹介所にいくつか選定してもらい、そこから選ぶことにしました。

もっと早くにあの本に出会っていれば・・・
もっと早くにリコード法やケトジェニックのことを知っていれば・・・
そしたら、母にリコード法を実践させてあげて、母本人が自分の人生を自分らしく楽しめたのかもしれない、と
そんなふうに後悔したりもしました。

本と出会ってから数年後に、運良く私自身がリコード法のグループコーチングを受ける機会に恵まれました。
リコード法を数ヶ月経験し、脳がスッキリすることを体感したので、
これを母が実践していたら、と、
また他の多くの人が実践できたら、と改めて感じましたし、
認知症のことで悩んでいる人、そしてそのご家族様に教えてあげたい気持ちになりました。

リコード法やケトジェニックの可能性をたくさんの方に知ってもらえたら幸せです。

追記

現在、リコード法は日本での受診は保険適応外のクリニックでしか受けられません。そのため、少し料金がかかってしまいます。
ちょっと勇気が必要かと思いますが、
わたしの経験からお話しすると、躊躇してしまったのを後悔しています。どうしてあの時多少無理をしてでも受診させていなかったのかと。

その当時はまだまだ受診できるクリニックもほとんどありませんでしたので、母を連れて新幹線に乗って受診に行くということが想像できませんでした。
今ほどオンライン診療もありませんでしたし。

しかし今は時代が変わり、オンライン診療やリコード法を受診できるクリニックも増えてきていると思いますので、迷われているご家族様、またご本人様は一度ご相談だけでもされることを検討してみていただければと思います。

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