糖質の摂取を極力制限する状態が続くと、体内の脂肪が分解されてエネルギーとして使用されます。この過程で肝臓はケトン体を生成し、脳のエネルギー源として供給します。この状態を「ケトーシス」と呼び、このプロセスを促進する食事法を「ケトジェニックダイエット」と呼ばれています。ケトジェニックダイエットは、炭水化物などの糖質が多く含まれる食べ物を控え、脂質をメインに摂る食事のスタイルです。
また、ケトジェニックダイエットは、特定の人々にとって集中力やパフォーマンスが向上するとの報告もあります。
ケトン体は効率よく体内の中性脂肪を燃焼させるほか、長寿に関連する遺伝子に影響を与える可能性が示唆されています。
近年、アメリカを中心に人気が高まってきている注目の食事法です。
ケトジェニックダイエットは元々、小児のてんかんの抑制目的の治療食として発表されました。 脳機能や生活習慣病、がんなどにも効果が期待されていると言われ、糖の影響が大きいとされる認知症や糖尿病を気にする人たちにも広まってきている食生活です。
