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どの高齢者施設を選ぶか(続き)

こんにちは。KETO-BAKE®︎です。

今回は、わたしが高齢者施設を見学にいった時に特に気にしたポイントについて書きたいと思います。

目次

入居後の生活をイメージする

実際に入居している方やいろんな人にお話を聞くと、施設によりますが入居後の生活はそこそこ元気な人にとってはちょっと退屈な時間が多い、やることがなくて暇だとおっしゃる方もいます。
入ってしまうと、気軽に外出できない施設が多く、掃除や洗濯、お料理といった家事などは自分ですることがほぼないため、やることがあまりないのです。
食事や入浴以外は部屋でテレビを見たり、趣味の時間に参加するくらいになります。

わたし達家族が、チェックポイントの一つとして考えていたのは、施設内でのレクリエーションがどのくらい充実しているか。
これは、施設により随分異なります。

レクリエーションに力を入れている施設は、毎日のように何かしら、体操、手芸や書道、お絵かきやフラワーアレンジメント、塗り絵、折り紙、編み物、囲碁教室など、こういった参加型のものを充実させています。
ご本人の性格にもよりますが、部屋でこもっているのが退屈な人や、そういった趣味がある人には楽しい生活になるのではと思います。
わたしの母は体を動かすのも好きでしたし、手芸などの文化系の趣味もたくさんしていましたので、できるだけ退屈しない、脳に刺激があってハリのある生活を送ってほしいとその視点で見ていました。
デイサービスに通わせることができたら、そこでそのような時間を過ごすことができますが、万一通うことができない施設に入ることになった場合、そういったレクリエーションで入居後の生活が大きく違ってくるのではないかと考えていたからです。

また、外へみんなでお花見に行くイベントや、交通機関を使って旅行をする施設もありました。
色々な行事やイベント、日常生活のちょっとした楽しみのようなものも、施設ごとに特徴が出ます。
それぞれの立地や規模などでも変わってくるかもしれません。

いくつも施設を運営する介護事業を行なっているところでも、各施設ごとに特徴が違っていたりします。同じ運営会社でも高級路線と位置づけたブランド施設があったり、同じグレードの施設の中でも細かくサービスが異なっている場合もあります。また施設長さんによっても異なってきます。何に力を入れているのか、どんなことに重点をおいているのか、など特徴が出てきます。(施設長さんの人事異動等があるのでずっと同じとは限りません)

そして、わたしが見学で何より気をつけたかったのが、
施設内の『雰囲気』です。
行ってみないと本当にわからないもんだなーと、つくづく感じました。
ホームページや資料では、良く見えるように写っていますから、
実際に行ってみて感じることって、とても重要だと思います。
具体的にどんなところかと言いますと、
その施設のスタッフさんが楽しそうに働いているかどうか。
働く人たちに笑顔がない施設もあるのです。
それは写真ではわかりません。
働く人たちが無表情で淡々と仕事をこなす・・・当然介護されている側の入居者さんたちに笑顔はありませんでした。
なんとなく暗〜く重い雰囲気が漂っていて、不安になったのを覚えています。

なかなか見学に行くのが難しい場合もあるかと思いますが、
できる限り足を運び、ネットやパンフレットだけではわかりずらい空気感や雰囲気を感じていただくことをお勧めします。

角度の違った視点を持つ

施設を選ぶチェックポイントとして、よく書かれてあるのが、
施設内が清潔かどうか、訪問者へ挨拶ができているかどうか、説明は丁寧に不備なくするか、などが多いかと思います。
もちろんこれらは重要ですが、予約して伺うとそこはおそらく事前に徹底されているところだと思います。
わたしとしては、観る視点を他にも持つことで、その施設の特徴などが見えてくるのではないかなと考えています。
正直どこも似たり寄ったりに思えてくるので、違いが分かりにくいとは思いますが、是非ともご自身の気になる点をしっかりチェックし、わからないことや知りたい点については、遠慮なくおたずねになっていただきたいと思います。

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現在全国にある高齢者施設の種類や入居できる条件などの詳しいことは、介護関係の有資格者や行政におたずねいただくか、また様々な介護施設関連の記事などに情報がたくさん載っていますので、是非そちらをご自身でお調べになってください。
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また地域によっても特性が違うようです。
例えば、ある地域では介護付き有料老人ホームが多いところもあれば、サービス付き高齢者向け住宅が多いエリアもあったり、お住まいの地域によっては、選びたくても選べないタイプの施設があるかもしれません。
よく調べる必要がありますので、その中からどういうことを重要視して選んでいくのがいいのか、そのような考え方も一つの基準になるかと思います。

料金表は細かいところもチェック

料金表もよく読み込む必要があります。

お食事に力を入れている施設では食費は多くかかりますし、生活のサポートも施設によって細かく微妙に違います。どんなサービスにいくらかかっているのか、含まれているのか実費払いなのか等、条件を同じにして計算して比べてみていただくと、予算に合った施設が絞られてくるかと思います。

一見すると、サービスが充実しているのにこんなにお安いの!と思うところも、計算していくとそうでもなかった、むしろ高かった(外税表記だったり)・・・という施設もありました。ぜひ、小さな字で書かれてあるところまでチェックしていただきたいと思います。

主軸になるポイントを絞る

施設を決めるポイントは、入居するご本人の介護度や生活スタイル、性格など様々ですし、またご家族さまの立場からも、してあげたくても経済的な理由などから妥協せざるを得ない状況もあると思います。そのあたりをどう見極めるのか、主軸になるポイントを絞り、必要のないサービスはポイントから外すなどして、大事なポイントをブレないようにしながら探していくことが納得のいく施設選びへとつながるのではないかと思います。

また、どうすればいいのか悩んだ時は、周りの人で経験のある方や行政機関、施設を紹介してくれる老人ホーム紹介センターなどを頼るのも方法かと思います。


ここに書かせていただいた内容は、あくまでもわたしの選んだ基準ではありますが、何かのお役に立てれば嬉しいです。

他にもご経験のある方で選ぶ基準やポイント、自分はこんなところを重視した、といったところがあれば、ぜひ機会があればお聞きしたいなと思っています。

恐らくほとんどの方々は、どのように皆さんが選んでいるのかをあまり知ることなく、施設を決めていらっしゃることが多いのではないかと思います。
わたしとしてはもっと気軽に情報交換や共有ができるようになっていければいいなと願っています。

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